前田ジョン/デジタルの先へ展

Written by kamochan October 10th, 2001

‥‥前田はコンピュータを表現のメディアとして捉え、デザイナー、アーティスト両面の活動を兼ねそなえた研究者と位置づけられています。彼の多くの作品には、インタラクティヴな要素が埋め込められています。例えば、画面上の文字がマウ […]

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‥‥前田はコンピュータを表現のメディアとして捉え、デザイナー、アーティスト両面の活動を兼ねそなえた研究者と位置づけられています。彼の多くの作品には、インタラクティヴな要素が埋め込められています。例えば、画面上の文字がマウスの動きにあわせてダンスするものや、マイクを利用した音声でグラフィックスを変化させていく作品など、様々な試みを発表してきました。観客はインターフェイスを介して参加することによって時々刻々変化する現象を自らつくりだすことになります。‥‥
(2001.8.10 – 10.21 NTT/ICC 前田ジョン・デジタルの先へ)

というわけで、新宿・初台にあるオペラシティ内のNTTインターコミュニケーションセンターの展示を見てきました。リニューアル後のCAVEにも期待していたのですが、プログラムは残念ながら休止中。

前田ジョンはMITメディアラボの副所長で、展示冒頭にある簡単なプロフィールによると、豆腐屋を営んでいる両親にお前はMITに行けと言われ続けたらしいのですが、それで行ってしまうこの人もやはりただ者ではありません。

基本的には、簡単なグラフィックスや、テキストのインスタレーションが主で、一見「誰でも作れるじゃーん」などと思うところですが、驚くべきはそのバリエーション。展示点数だけでも50以上でさらに表現の異なるものも入れると凄い数です。
絵が上手くない私にとってもこの展示は非常に興味深いものでした。シンプルなオブジェクトを使った表現のあり方について、ここまで思い浮かべることができるかどうか‥。

コンピュータは無限の想像力をかき立てる箱であるとした彼の考えには共感します。0と1だけのスイッチをかように自由自在に扱えればいいなあ‥。と思います。このホームページや写真も0と1のかたまり。私もどのくらい0と1から、2以上を生み出すことが出来るでしょう‥?

同時期に展示されている、無響室でのインスタレーション、miki yuiの “wonder land” も必聴です。狭い空間ながら自由に歩けるものの、スピーカーは耳のそばをずっと離れない不思議な感覚で、360度から音が聞こえてくるという、特に無響室に入ったことのない人は新たな感覚を覚えることでしょう。

 

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ART-MEMO

2015.04.11 – 2015.06.28 東京都現代美術館にて開催された。

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UNCATEGORY

creating images, leaving the moment behind…

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