ソニア・ドローネ展

Written by kamochan August 2nd, 2002

2002.7.6 – 9.8 東京都庭園美術館 にて開催された。

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‥‥彼女の創作意欲は94年の生涯を閉じるまで衰えることなく、本の装幀、舞台衣裳、室内装飾、 テキスタイル、ファッションなど、その活動は従来までの純粋美術とデザインの枠組みを越えた広範囲におよびました。‥‥
(2002.7.6 – 9.8 東京都庭園美術館 ソニア・ドローネ展)

なかなか興味を持てる美術展を発見できずじまいだったのですが、そろそろ夏が始まりそうなよく晴れた日に、お気に入りの東京都庭園美術館にソニア・ドローネ展を見に行きました。こういう感じのイラストというか、作風に弱いのが、今まで美術展を思い返すと自分でも分かります。むむ…。

ソニア・ドローネ(Sonia Delaunay)は、画家を志してパリに出て、同じ画家である、ロベール・ドローネ(Robert Delaunay)と2度目の結婚をしました。お互いに影響を与えあって良い作品が生み出されていたようです。今回の展示では、旦那のロベールの作品は無いようでした。

入るなり、ソニアがてがけたトランプが置いてありました。ペイントから、ファッション、とても大きなキルティングのタペストリーなど、本当に多くの作品群があって、とても興味深い展示でした。特に年を取ってきてからの活動が素晴らしいというか、今で言うところのカリスマ主婦といったところでしょうか。このエネルギッシュな創作意欲、女性は特に勇気づけられる必見の展示だと思います。個人的には、良い意味での「主婦感覚・主婦パワー」が伝わってきました。

作品は、見ていてて元気が出そうな色彩が多く、暗い感じのものはほとんどありません。本の装幀やパンフレットへのイラスト提供など、作者が楽しそうに作品を作っている感じがこちらにも伝わってくるようでした。当時はどうも正当な評価を受けていなかったようで残念です。

リーフレットに載っている作品は「色彩のリズム」というタイトルが付いていますが、色彩と音階には密接な関係がある…というのは最近知った事です。確かにその通り…。そんなコンセプトかどうか分かりませんが、光るギターなんてのもあります。音を色に変換、色を音に変換できるソフトがあれば、面白いですよね。ドローネの作品は、きっと音階の広い音を出してくれる事でしょう。色彩に興味を持った方は「カラー・アズ・ア・コンセプト(Color As A Concept)」という本が面白くおすすめです。

彼女は、夫・ロベールを病気の為に1941年に亡くしますが、「ロベールの作品を心から楽しむ習慣を身につける前に、彼の色彩を愛するようになりました。それでも私は自分に忠実であろうとしました。彼とは距離をおいて。彼の才能、彼のオリジナリティーを理解したのは私だけでした。」(竹原あき子「ソニア・ドローネ」より引用、彩樹社、51ページ)というソニア自身の言葉が物語るように、ほんとに良い芸術家夫婦だったんだなあと思います。

実験的にこの展示の期間中、美術館の敷地の中での駐車場サービスを行っていました。確か料金は2時間で1000円程度でした。台数が限られていますが、こういうのは洒落ててなかなか良いなあと思います。お土産には、入り口最初に置いてあったトランプのレプリカを購入。イイ気分になれる展示でした。

 

  • Photo: kamochan

ART-MEMO

2015.04.11 – 2015.06.28 東京都現代美術館にて開催された。

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