LIFE展(坂本龍一+高谷史郎)

Written by kamochan November 11th, 2007

2007.09.15 – 2007.11.04 NTTインターコミュニケーション・センター にて開催された。

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……坂本龍一と高谷史郎とのコラボレーションにより、新たに生み出された≪LIFE – fluid, invisible, inaudible…≫。音と映像のたえまない出会いが生起するこのインスタレーションは、「流動するもの、見えないもの、聴こえないもの」を全身で感受していくかつてない場となるでしょう。……
(2007.09.15 – 2007.11.04 NTTインターコミュニケーション・センター)

いつの間にやら季節が変わり、思えばここのところ美術展に行っていない日々が続いたところで、坂本龍一のメールマガジンより、山口情報芸術センター(YCAM)で開催されていた、あのLIFEのインスタレーションがインターコミュニケーション・センターに来るとのニュースが。

見に行くぞと思いつつも出かけるタイミングもなかなかつかめず、ようやく展示最終日に仕事の徹夜明けで足取りもいまいちながら、いつもの京王線に乗ってオペラシティに到着です。インターコミュニケーション・センターに来たのは数あれど、夜勤明けで来るのは初めてだなと思いながら、エントランスでチケットを購入です。そしていつも思うのですが、エントランスに入ってから、チケットを買うまでの距離約15m、受付のお姉さんに見られている気がして、妙な動きになってしまっているような…。

エントランスの常設展示も入れ替わっており、空いていたので早速試してみたのは、橋本弘太郎の “Sharelog” です。ICカード乗車券(SUICAとの記載が)をかざすと、乗降履歴を読み取って、地図上にプロットするインスタレーション。PASMOをかざしてみるとちゃんと読めました。ディスプレイに乗降履歴が表示され、じわじわ表示が出てくるのですが、自分の使っている駅がマイナーなのか、ちゃんとプロットされていませんでした。

ゲイナーカイダンを登って、いつもの4Fの展示室へ。今日は混雑が予想されるので、相席をお願いします…とのこと。そういうインスタレーションだったっけ、眠くて聞き間違えたのか、と真っ暗な通路を進んでいくと、お客さん達が全員寝てました。おおなんだこりゃ…。

9個のスクリーンが天井から釣り下げられていて、スクリーンが水で出来ています。映像に合わせて、泡が出てきたり、霧が出てきたりして、スクリーンを揺らします。装置自体が幻想的なのですが、天井から映像が映写されているので、つまり寝転がってみないと、何が映し出されているか見えないというわけです。ど真ん中のスクリーンが比較的空いていたので、そこに寝転がることにしました。音楽は私の好きなエレクトロニカ系というか、必要最低限の音だけの繰り返しで心地良い。これは夜勤明けにはまずい…なんで金曜の夜に来なかったんだとちょっと後悔しながら30分くらいは見ていました。

内容は、地図(海図?)のようなもの、戦争のシーンや、海の波が押し寄せるシーンなど、一見しただけでは良く解らないもので、今思い返しても、明確に何を意味するところなのか良く解らないのですが、”LIFE, fluid, invisible, inaudible…” という展示タイトルが、内容をぴったり言い表しているような気がします。地図が多用されるあたりは、以前見たダムタイプの Voyages を想起させるものです。展示室内が混み合ってきて、床に寝ているので頭が痛くなったところで撤退。残りの常設展をざっと見て帰宅しました。

もうだいぶ前に上演されて、まだ再演されたことがない本編 “LIFE”は、当時残念ながらチケットが取れず、テレビで見たのですが、最後のシーンと音楽はいつ見ても良いです。このシーンは、音楽もビジュアルもすごく盛り上がって宗教的です。かなり大げさでありつつも「生命/共生/共存」というものを表現するためには、統合された完璧な存在、生命を超越した何かを提示せざるを得ないというか、それが「神様」なのかもしれませんが、…ここに書いてもしょうがないですね。難しいです。DVDで再発売されるのを期待しています。

#来年早々に娘が産まれる予定です。小さい頃には水族館、動物園に博物館というのがパターンなんでしょうが、大きくなったら美術館にも連れ回したいと思っています。あわよくば美術が好きになってくれればそれはそれで良いのですが、高じて「ワタシは芸術を志すのだ」と言われたら金が無いので困りそうです。ほそぼそと資産運用しているけれども、今はサブプライムローンで大変な時期なのだ。許せ。生まれ来る娘よ。

 

  • Photo: kamochan

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2015.04.11 – 2015.06.28 東京都現代美術館にて開催された。

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