スティーヴン・ホール展

Written by kamochan July 24th, 2006

2006.06.02 – 2006.07.29 ギャラリー・間(TOTO) にて開催された。

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……展覧会「Luminosity / Porosity」で我々が追求しているのは「孔(あな)」と「光」の様相、ひいては、建築と都市化(アーバニズム)とランドスケープの一体化、究極的には「物質」と「精神」の融合についてだ。すでに繰り返されてきた建築と都市化とランドスケープの一体化についての議論は、形があって初めて認識できる光と陰と影がひとつの事象であることを証明するのと同時に、「物質」と「精神」の融合を証明することでいっそう説得力のあるものになる。……
(2006.06.02 – 2006.07.29 ギャラリー・間)

いつまでも曇りの日が続く、梅雨の明けない東京。どこかを境にして、暑さだけが急に夏を先取りしたような7月のある日。暑い部屋に居るのはもう耐えられないということで、なんとなく出かけたのは六本木ヒルズにほど近い乃木坂。このギャラリーを訪れるのは初めてです。TOTOが運営するギャラリー・間(GALLERY MA)、ここも噂によると、建築を志す人、建築に興味のある人などには比較的メジャーなギャラリーだそうです。

前回も企業の私設展示を見に行きましたが、企業がこのような文化創造活動をサポートしているというのは大変良いことであるなあと思います。ビジネスの視点からすれば、それは目先の利益にならなければ理解されにくいものでしょうが、長い視点で見た利益、すなわち文化を育てていく姿勢は高い評価を与えるべきだと思います。もちろん、ここも入場料などは一切かかりません。というわけで、早速TOTOビルのエレベータに乗り、ギャラリーのある3Fへ。


乃木坂駅の3番出口を出たところ。三陽商会、桂由美ブライダルビルなどもすぐ近く。

乃木公園と乃木神社を背に、乃木坂駅を見たところ。ここは立体的な地形なので方角に注意。

気合いの入ったwebサイトのおかげで、ある程度は雰囲気をつかんでいたものの、思っていたより割と小さい空間でした。今回は事前知識が全く無かったので、スティーヴン・ホール(Steven Holl)の展示コンセプトをじっくり読みます。壁面には氏が手がけた建築物の写真、天井や床には模型が展示してありました。

建築で「物質」と「精神」の融和を表現する…というコンセプトにのっとった、実在する建築物があるというのは素直に感動です。個人宅ではこのようなダイナミックなファサードを表現できないでしょう。建物の中から光がおぼろげに漏れだしているところは、銀座のメゾン・エルメスを惹起させるようです。

展示室の外には和紙のような物で出来た、”Tokyo Luminosity” という作品と上のフロアに通じる階段があります。階段の踊り場も作品を上から見られるように上手く出来ています。外苑東通りもちらっと見えて、ここが東京の真ん中であることもにわかに感じられる良いギャラリーです。上のフロアの展示は、コンセプトに基づく都市空間の再現を模型で表した物とビデオが流れていました。

このような建物が街のある一角にまとめて建てば、氏のコンセプト通り、近未来的で有機物を感じさせるエリアになることは間違いないでしょう。今回の展示は、空間の制限のせいもあるでしょうが、ざっとコンセプトを俯瞰するという趣でした。ちょっと物足りなかったのですが、書籍も販売されていたのでさらなる興味があれば読んでみるのもいいと思いました。

TOTOビルを出て、ここからほど近い、来年1月21日にオープン予定の国立新美術館へと行ってみることにしました。この最寄り駅も乃木坂駅で、直結の出口が出来るようです。ギャラリー・間から乃木坂トンネルを抜けられれば一番近いのですが徒歩では通れません。乃木坂駅の中も行き来できないので、路地を迷いつつ、なんとか乃木坂駅5番出口の方へ出てきたところですぐに国立新美術館です。正面だと思っていたのですが搬入口のようでした。ここまでは約10分と行ったところでしょうか。波打つファサードがwebで見たとおり印象的です。ここから見ると意外と小さく感じられました。


搬入口方向から国立新美術館を見る。コレは何かと聞く人が多いようで、守衛さんがパンフレットを準備していました。

国立新美術館から六本木トンネル横を上がって歩いていくと、約10分程度で六本木ヒルズに到着。

これまた乃木坂に来年オープン予定の東京ミッドタウンにも、デザイン研究機関や美術館が数多く設置されることが決まっているようで、2007年は乃木坂・赤坂・六本木周辺がデザイン/アート的に面白いエリアになっていきそうです。

#六本木ヒルズが出来て、すっかり昔のテレビ朝日があった時代の面影はなくなってしまっています。なのでこれからも街の写真を撮り続けていきたいなあと思いました。

 

  • Photo: kamochan

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2015.04.11 – 2015.06.28 東京都現代美術館にて開催された。

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