八谷和彦-Opensky 2.0展

Written by kamochan February 10th, 2007

2006.12.15 – 2007.03.11 NTTインターコミュニケーション・センター にて開催された。

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……いま、飛行機というよりはカモメの翼のような一人乗りのグライダーを自作し、テスト飛行を重ねているアーティストがいる。最初はそんな無茶なと思ったけれど、本当に飛んでしまった。初飛行の気分はどうでしたかと聞くと、始めて自転車に乗れた瞬間みたいですよ、という答えが返ってきた。自転車に乗るように、だれもが、自由に、空を飛びまわる。想像してごらん、いつかそんな日が本当にやってくることを。そのとき、空への扉が開かれる--開門のパスワードは、ひらけ、そら!(text by 楠見清)……
(2006.12.15 – 2007.03.11 NTTインターコミュニケーション・センター)

つい先日、国立新美術館の展示を見に行ったのですが、今週もなんだか場所的に安心するNTT/ICCの展示を見に行くことにしました。今年は記録的な暖冬でまだ東京も雪が降っていないのですが、展示を見に行ったこの日は冬らしく寒い曇り空でした。いつもと同じように京王線・初台駅出口から、インターコミュニケーション・センターのエントランスまで地下直結徒歩3分。

チケットを受け取って、岩井俊雄の常設展示を見てから、早速、階上のギャラリーへ。今回の展示はパンフレットからも分かるとおり、あの“風の谷のナウシカ” の小型飛行機 “メーヴェ” を実際に作って空を飛ぶというプロジェクトを行っている、八谷和彦(Kazuhiko Hachiya)氏の展示です。もしかしたらナウシカって今の10代の若者は知らないかもしれないなあと、勝手にジェネレーション・ギャップを感じながら展示を見ていました。

このプロジェクトのタイムチャートを見ると、2003年から始まった現在進行形のプロジェクトで、愛知万博展示の時がもっとも忙しかった時期にあたるようです。そして2006年からテストフライトを繰り返して、現在に至るという感じですが、展示室内の膨大な資料と写真、ビデオ、そして実機。ざっと展示空間を見渡すだけでも気軽に空を飛びたいという情熱が伝わってきます。

opensky 2.0 exhibition 1
展示室内もopenなので、写真も自由に撮りまくれます。これは展望台から撮った展示室内の様子です。
opensky 2.0 exhibition 2 (click to enlarge)
飛行可能な実機にも乗れますが、抽選と体重制限がありました。当日は女の子が乗っていました。

 

私たちの年代には、”メーヴェ” というのは、個人で気軽に空を飛ぶことが出来る時代が来たら、その飛行機の形は絶対これしかないみたいなイメージを持っているんじゃないかと思います。身近に感じられつつ絶対に手に入らない憧れの乗り物という、今までファンタジーの世界でしかなかったメーヴェがいよいよリアリティをもって目の前に現れたという感じです。権利問題が関わると思われるのでその名称は使っていないようです。実際に飛んだ “M-02″ に乗って、飛行時のビデオを見せてもらい、仮想飛行体験をすることもできます。そのためには、”空をひらく呪文” というちょっとしたゲームをクリアして、なおかつ体重が58kg以下でないといけないのですが。私は残念ながらゲームに負けてしまいましたが…何度でも出来ますよとスタッフ談。

展示室が見渡せる、2階の展望台に登ると、”M-02″ の機体を使って、パソコンでのフライト・シミュレーションが出来るようになっていました。こちらはクイズをクリアしなくてはならず、このプロジェクトに関する問題に答える必要があります。他の人達は普通にクリアしていたのに、全然分からずに我々はクイズにも敗れ去りました…。その後は展望台下の小さな展示室を見て、ギャラリーを後にしました。

今回の展示はメディア・アートというよりかは、実現可能なパーソナル・フライトを真面目に考えるプロジェクトの紹介という趣でした。メーヴェを意識していることで高いモチベーションを保っていられるんじゃないかなと思います。将来はジェット・エンジンを積んで、人が飛べるようになるようです。鳥のように自由に空を飛ぶというのは、SecondLifeでも普通の能力として実現されています。重力から解放されるということは、自由に移動できる空間/活動できる空間が増えるということにもつながるわけで、将来はもっと身近に空を飛ぶということが実現されないかなと感じる展示でありました。

余談ですが、数年前にハワイでスカイダイビングをしました。飛行機から飛び降りた数秒後には、落ちている感覚は全然無く、まさに重力からの解放です。パラシュートが開いて、やれやれとものすごく安心したのを覚えていますが、あの何とも言えない気持ちよさと感覚はまたもう一度味わってみたいです。先日購入した、部屋の中で出来るラジコンヘリもかなり遊べる楽しいものですが、調べてみると、自由気ままに空を飛べる将来が案外近いかもしれません。

#今回は帰りにオペラシティB1Fにある、イングリッシュ・パブ “HUB” に寄って帰ってきました。フィッシュ&チップスがうまかったのですが、HAPPYHOURで全品飲み物半額というのがかなりお得に感じました。

 

  • Photo: kamochan

ART-MEMO

2015.04.11 – 2015.06.28 東京都現代美術館にて開催された。

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UNCATEGORY

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