今田敬一の眼-北の風土と美術展

Written by kamochan April 4th, 2010

2010.02.20 – 2010.04.11 北海道立近代美術館 で開催。

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……大正末まで、北海道最大規模の美術団体は、北大黒百合会だったと言われています。明治国家になってから本格的な開拓がはじまった北海道において、札幌農学校-北海道大学は、長い間、文化発信の中心となっていました。全道を網羅する初の公募展・北海道美術協会、通称「道展」が創立されたのは1925(大正14)年のことです。その黒百合会、道展に深く関わり、北海道美術の記録者でもあったのが今田敬一です。……

(2010.02.20 – 2010.04.11 北海道立近代美術館)

というわけで、人生2回目の札幌訪問。東京は桜が満開の時期に札幌へ再来訪となりました。2回目のどちらも仕事の出張で…ということで、仕事が終わってから、観光的な雰囲気も味わいたいのだ!しかし、時間がな~い。そりゃそうです、仕事で来ていますから…。それでも職場・ホテルから程よい距離に、美術館がありそうだということで、1年ぶりに美術展に訪れました。

子育てしていると、なかなか自分の趣味に割ける時間が無い…それは奥さんもお互い様で、そう思っていることだろうと思い、しかしほとんど平日は子育てしてないな~、でももう子育てって、”趣味” の一ジャンルみたいなもんだろと、自問自答している隙に、地下鉄東西線・西18丁目駅に到着。地図が無くとも、札幌は碁盤の目状なので分かりやすいです。仕事場から場所的に直行したので、やや重いキャリーバックを引きずりつつ、駅を出てから約3分で、美術館に到着です。4月だけれどもまだ道路には高く雪が積もっていて、this is hokkaido. を感じる良い街並みです。

 


美術館手前の交差点。高くそびえる木がいかにも北海道らしい感じです。

美術館入り口前。大通りを一本はずれた静かな場所にあります。

 

さっそく入ると、ホールは高い吹き抜けになっていて、広々とした空間になっています。左右にミュージアムショップとインフォーメーションあり。警備員さんにロッカーの位置を尋ねると、入口から奥の方へ案内されました。ラッキーなことに大きな荷物も余裕で入るロッカー。これで、重いキャリーバックから解放です。ここは展示室に入る前にチケットを買う仕組みになっているようなので、美術館の出入りは自由です。2Fに休憩所兼喫茶ホールがあります。全体的に古めかしさも感じつつ、居心地の良い空間になっています。

 


美術館2Fホールから。吹き抜けの広い空間。入口の上が休憩コーナーで喫茶店みたいになっている様だ。

美術館のすぐ隣にはお洒落な画廊があって、いかにもな雰囲気を醸し出している。

 

とりあえず美術館に来たかったので、今回の展示を調べていないのですが、自らも北海道美術の黎明期を開拓した今田敬一を始めとし、黎明期を支えたアーティスト達の展示群のようです。土日の割には意外と空いていたのですが、若者の割合も意外と高かったような気がします。ローカルなアーティスト達にも、ひとそれぞれのプロフィールを見つつ、作品を見ることが非常に面白いのです。

展示室はほど良い広さで古くオーソドックスな感じを受けました。主にフィーチャーされている今田敬一の “鉄塔” が目に留まりました。今なお謎に包まれている帝銀事件の被疑者とされている平沢貞通 “春近し” も展示されています。中村善作 “小樽風景”や、本間莞彩 “陸橋” も雄大な北海道を感じられる良い作品だなと思いました。何の事前知識も無かったのですが、北海道開拓の歴史には、広大な土地はもちろん、美術文化も地域に根付き発展していたのだと思うと、なんだか気分が高揚してきます。そもそも北海道発展の本格化がおおよそ100年前からで、北海道の美術もまだ100年の歴史しかないと考えると、時間の流れというのは不思議に思えます。

そのまま1時間ばかり、展示室を巡って、雪がまだ残る美術館を後にしました。休憩室や広そうな授乳室もしっかり整備されていて、子連れでも安心そうに思えます。いや、思いも掛けず、良い展示が見られたなと満足です。今度は旅行で、レンタカーでも借りて、北海道を旅するのだ…と強く思いました。北海道も広ければ、日本もほんとうに広いものです…いやはや。

黄色の消火栓が地面に埋まっておらず、『消火栓』として地面の上に顔を出していました。雪が積もるからなんでしょうね…当たり前か。街のアクセントにもなっていました。翌日は札幌駅のJRタワー展望台に登りましたが、ここからの景色もすばらしいものでした。

 

ART-MEMO

2015.04.11 – 2015.06.28 東京都現代美術館にて開催された。

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